エアコンコンセントの種類
エアコンを設置するためには、専用のコンセントが必要なことをご存じでしょうか？
あまり知られていないかもしれませんが、エアコンを設置したい場所の近くにコンセントがあったとしても、単独の回路からブレーカーにつながっていない場合は、そのままで設置することはできません。
なぜか？というと、エアコンの使用電力は非常に大きいため、回路をほかの電力と共有で使用してしまうと電力が足りなくなってしまう危険性があるからです。
エアコンを買い替える場合、エアコンが設置されている場所ならそのまま付け替えれば大丈夫と思ってしまうかもしれませんが、エアコンの種類やメーカーによってもコンセントの形状や電圧が異なります。
エアコンを設置しようと考えている場合には、設置希望の場所のコンセントの中にエアコン専用回路のものがあるかどうかを必ず確認し、もし無いようであれば電源増設施工をする必要があります。 では、エアコン設置に必要なコンセントには、どのような電圧や形状のものがあるのでしょうか。
コンセントの形状とエアコンの電圧
コンセントの形状
コンセントには、パラレル型・アイエル型・ダンデム型・エルバー型といったように4種類の形状があります。コンセントの形状に種類があるのは、電圧と電流の違いによるものです。
エアコンの電圧
エアコンのコンセントは、単相100V15Aと単相100V20A、単相200V15Aと単相200V20Aの4種類に分かれています。
※「単相」というのは、家庭用の家電製品に電気を送る方法を指します。
エアコンの電圧とコンセント形状
単相100V15A
単相100V15Aはパラレル型と呼ばれ、6～8畳用エアコンに使われます。
単相100V20A
単相100V20Aはアイエル型と呼ばれ、10～12畳のエアコンに使われます。
単相200V15A
単相200V15Aはダンデム型と呼ばれ、14畳以上の部屋用エアコンに使われます。
単相200V20A
単相200V20Aはエルバー型と呼ばれ、16畳以上の部屋用エアコンに使われます。
エアコンを使用する部屋の広さが大きくなるほど、電圧も電流もより多く必要になります。
まとめ
「エアコンのコンセントなんて、どれも同じでしょ？」と思っていたかたも多かったのではないのでしょうか。エアコンを買い替える場合、部屋の広さに合ったエアコンであればコンセントやプラグの形状が違うということはほとんどないかもしれませんが、現状のものより大きい容量のものや小さい容量のものに変えるというケースもあるかもしれません。 その場合は専門業者に相談し、工事を依頼することをおすすめします。
監修者：一般社団法人日本エアコンクリーニング協会講師 佐藤幸恵
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