オランダのエアコン事情
ヨーロッパの北部に位置するオランダ。
北海道よりの北にありますが、海洋性気候のため年間を通して比較的穏やかな気候です。
また、日本と同様に四季があり、夏は日本より涼しくからっとし、冬は厳しい寒さですが雪が積もることは滅多にないそうです。
オランダの気候
オランダというと、風車にチューリップという情景を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、チューリップ始め様々なお花の見ごろである3月・4月は、春と言えども冬用のコートやマフラーが必要なほど寒いそうです。
オランダは一日のなかで天気がころころと変わりやすく、思いがけず突然雨が降ってくることもしばしばあるそうです。
しかし、オランダ人はあまり傘をささないとか。
その理由のひとつとして、オランダは風が強く傘がすぐに壊れてしまうことが考えられます。
オランダの空調事情
日本の多くの一般家庭に設置されているエアコンですが、かつてオランダの一般家庭にはほとんどエアコンが設置されていなかったそうです。
その理由として、夏はエアコンをつける程暑くなく、冬はセントラルヒーティングシステムという暖房システムが主に利用されているからだと考えられます。
しかし近年、夏は30度を超える日が増えてきたことから、エアコンを導入する一般家庭が増えてきました。
オランダの家庭用エアコンの推定需要は、2013年～2016年は3万台でほぼ横ばいだったのが、2017年は4.7万台、2018年は5.4万台と着実に増加しています。
日本メーカーの空調機器は世界の多くで利用されていますが、オランダではパナソニックとダイキンが人気なようです。
セントラルヒーティングシステムとは？
日本ではあまり聞き馴染みのないセントラルヒーティングシステム。
オランダ始め、ヨーロッパ諸国では一般的なものだそうです。
建物の1ヶ所に熱源を発生させる装置を設置し、この装置から発生した温水、温風などを循環パイプで各部屋へと巡らせて建物全体を温める暖房システムです。
温水や温風をパイプを通じて各部屋のパネルヒーターへと届け、その輻射熱と自然対流により部屋を暖めます。
エアコンのように温風を出して部屋を暖める訳ではないので空気が乾燥せず、建物全体がぽかぽか温かくなるため、冬の寒さが厳しいヨーロッパ諸国でも重宝されているようです。
ストーブのように火を使用しないため、小さいお子さんやペットのいるご家庭でも安心して利用することができます。
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