イランのエアコン事情
日本から遠い中東イランには砂漠地帯があることから、年間通して暑いというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、イランには日本と同じく四季があります。
国土も日本の4倍あり、砂漠地帯だけでなく山岳地域・海岸部とエリアごとに気候も異なります。
例えば山岳地帯では夏でも過ごしやすく、冬になれば雪も舞う程。逆に南部のペルシア湾岸では40℃を超える夏が訪れます。ミステリアスな建物や旧市街地などの景色が美しく、世界遺産が多く残る国です。
イランでの暑さしのぎは?
開発途上国であるイランではどのように暑い夏を乗り切っているのでしょうか。
エアコンに頼らずと思いきや、実は砂漠地帯や南の海岸部ではホテルや商業施設はもちろんのこと、一般家庭にもエアコンが普及されています。
一見、室外機のある日本と同じタイプのエアコンに見えますが、その仕組みは「水冷式」がほとんどです。
水冷式エアコンは日本でも地下街や大規模商業施設でも使われていることがありますが、冷却水を熱源としたエアコンで、排気・排熱がないため環境にも優しいとされています。
イランのエアコンはタンクに溜めてある水をエアコンに少しずつ流し、エアコンに付属している藁の束を濡らし、そこから冷たい空気を送り出すといった仕組みになっており、日本の水冷式をもう少しアナログにした仕様と言えるでしょうか。
しかしながら効果は抜群のようです。
古代建築物に残る先人の知恵
エアコンが普及される前は「バードギール」と呼ばれる風を取り込む塔を作ることによって、人々は涼をとっていました。
バードギールは建物の上部に建てられたもので、日本でも採風塔と呼ばれる同様のものがありますが、日本では現在ほとんどみることができません。
イランでは今でも遺産として残る建築物などで見ることができます。
太陽の熱を取り込むことを防ぎながら涼しい風を塔から取り入れ、屋内全体を風通しよくすることで熱を下げる効果があるようです。
まさに先人の知恵ですね。
イランでも日本の家電が人気
ご紹介したようなイラン独自の涼の取り方もありますが、最近は日本の一般的なエアコンと同じタイプのものも広く使用されるようになっています。
イランの消費者は価格よりも品質を重視する志向のため、また家電においては国内生産も多くないことから、必然的に海外のエアコンの普及率が年々増加しているのです。
特に日本製は品質の良さからも評価が高く、パナソニックや日立のエアコンを始めとする家電にも人気が集まっているようです。
日本よりもはるかに気温の高くなる国でも、日本のエアコンは重宝されているのですね。
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